エルゴトロンで3画面を構築するなら、完成に近い構成を求める人には「LXデュアル長身ポール+追加用LXアーム」、対応するHXを持っている人には「HXトリプルモニターボウキット」が有力です。新たにLX Proを選ぶ場合は拡張性が魅力ですが、3画面化に必要なアクセサリとラージベースの条件を購入前に確認してください。

トリプル環境は、アームのブランドだけで決めると失敗しやすいものです。モニター3台それぞれの重量、VESA規格、画面幅に加え、クランプまたはグロメットを固定できる天板かを先に調べる必要があります。

また、3台を頻繁に動かすのか、横一列で固定して使うのかによって適した構造が変わります。可動性を重視するならLX系、対応HXを利用して小型画面をまとめるならボウキット、固定配置と高い総耐荷重を重視するならDS100が比較しやすい候補です。

  • 手早く3画面化するなら、必要部品がまとまったLXセットから検討する
  • モニターの重量、VESA規格、画面幅を3台すべて個別に確認する
  • LX、LX Pro、HXの拡張部品は、シリーズをまたいで互換とは限らない
  • 天板の厚さ、穴の有無、壁までの距離も設置可否を左右する

エルゴトロンで快適な3画面環境を作る選び方

エルゴトロンで快適な3画面環境を作る選び方
  1. おすすめ構成は設置方法と必要部品で決める
  2. LX・LX Pro・HXの違いを理解する
  3. モニターとデスクの適合条件を確認する
  4. 疲れにくいトリプルディスプレイ配置を考える
  5. 下がるアームや設置後の不具合を防ぐ

1. おすすめ構成は設置方法と必要部品で決める

初めて3画面環境を作るなら、ベースアームと追加アームを別々に探すより、互換性が確認された組み合わせを選ぶと判断しやすくなります。LXデュアル長身ポールと追加用LXアームのセットは、3画面構成に必要な主要部品を一度にそろえたい人に向いています。

一方、すでにHXやLX Proを使用しているなら、対応する拡張キットを追加する方法が合理的です。ただし、拡張キットは単独ではデスクへ設置できません。ベース製品、追加部品、必要に応じたラージベースまで含めて一つの構成として確認しましょう。

アームを頻繁に動かさない場合は、自立型のDS100や横一列型の他社製品も比較対象になります。可動域の広さだけでなく、必要な画面数を無理なく支えられることを優先するのが基本です。

2. LX・LX Pro・HXの違いを理解する

LXは、確認できる構成では1台3.2~10kgのモニターに対応するデュアル長身ポールがあり、追加アームを組み合わせて3画面化できます。クランプとグロメットの両方が付属するため、取り付け方を選びたい人にも適しています。

LX Proは、通常のLXとは別シリーズです。長身ポールモデルは1台用から最大4台へ拡張でき、専用拡張キットも用意されていますが、従来のLXシリーズとの互換性はありません。3台以上ではラージベースが必要とされる構成もあるため、名称が似ていても部品を混在させないことが重要です。

HXは大型モニター1台を支える用途にも使われるシリーズで、対応するトリプルキットによって画面数を増やせます。ただし、トリプル構成時の対応サイズや荷重は単画面時と同じとは限りません。大型1台向けの仕様を、そのまま3台それぞれへ当てはめないでください。

Ray
Ray
LXとLX Proは名前が近くても別シリーズです。追加部品はシリーズ名まで照合しましょう。

3. モニターとデスクの適合条件を確認する

最初に各モニターのスタンドを外した本体重量とVESA規格を調べます。今回扱う製品の多くはVESA 75×75mmまたは100×100mmに対応しますが、重量の下限と上限は製品ごとに異なります。軽すぎる画面も適合外になる可能性があります。

次に天板の厚さと形状を確認します。LXデュアル長身ポールはクランプで66mmまで、グロメットでは直径8~50mmの穴と厚さ76mmまでに対応します。LX Proデュアルの掲載製品はグロメット専用で、厚さ57mmまで、穴径10~50mmが条件です。

背面に幕板がある机、天板の縁が斜めまたは曲面の机、ガラスなど局所的な荷重をかけにくい机では、固定できない場合があります。寸法内でも補強材やフレームが金具と干渉しないか、机の裏側まで測ってください。

4. 疲れにくいトリプルディスプレイ配置を考える

正面には最も長く見るメイン画面を置き、左右の画面は視線移動を抑えられるよう内側へ向けると使いやすくなります。3枚の上端または中央位置をそろえ、画面間の隙間を小さくすると、資料を横断して見る際の負担を減らしやすくなります。

左右端まで一直線に広げすぎると、端の情報を見るたびに首を大きく回すことになります。チャットや監視画面など閲覧頻度の低いものを端へ置き、入力作業を行う画面を中央寄りに配置するのが現実的です。

異なるサイズの画面を並べるなら、個別アームや高さ微調整機能が役立ちます。設置後も椅子の位置から見直し、正面画面が体の中心からずれていないか確認しましょう。

5. 下がるアームや設置後の不具合を防ぐ

アームが下がる場合は、モニター重量が対応範囲内か、テンション調整が重量に合っているかを確認します。固定ねじやVESAプレートの緩み、アームと画面を伸ばし切った配置も、揺れや傾きを目立たせる要因になります。

調整はモニターを支えながら少しずつ行い、ケーブルには可動分の余裕を残します。短いケーブルを強く張ると、アームを動かした際に端子へ負担がかかり、意図した位置で止めにくくなります。

コストだけで選ぶのではなく、必要部品を含む総構成、保証、調整頻度を比較してください。頻繁に位置を変えるなら独立可動型、固定して使うなら横一列型というように、用途へ合わせることが結果的に無駄を抑えます。

3画面を設置できるエルゴトロン製デスクマウントモニターアーム構成8件と比較対象2件を比較

3画面を設置できるエルゴトロン製デスクマウントモニターアーム構成8件と比較対象2件を比較

ここでは、3画面を設置できるエルゴトロン製デスクマウントモニターアーム構成を候補として8件、他社製の比較対象を2件紹介します。後者はエルゴトロン製品そのものではないため、各説明の冒頭で違いと確認条件を明示します。

表の「商品」で製品構成、「商品画像」で外観、「ポイント」で用途を確認できます。掲載順はエルゴトロンの候補を先にまとめたもので、実測性能、人気、売上の順位ではありません。

10商品の比較表

左右にスクロールして比較できます。

商品
商品画像
ポイント
対応HXアームへ3台を取り付けるボウキットです。おすすめな人:対応するHXを活用したい人
別売アクセサリで最大4台へ拡張できる1画面用ベースです。おすすめな人:LX Proで段階的に増設したい人
21インチまでの3台を横方向へ並べる自立型スタンドです。おすすめな人:小型画面を固定配置したい人
対応LX Proを2~4画面へ拡張する追加キットです。おすすめな人:既存のLX Proを3画面化したい人
別売トリプルキットで画面数を増やせるHXベースです。おすすめな人:HXを基礎に構成を組みたい人
別売アクセサリで最大4画面へ拡張できるデュアルです。おすすめな人:追加部品を自分で選びたい人

1. Ergotron(エルゴトロン) エルゴトロン LX 45-509-224+98-130-224

完成に近いLXの3画面構成をまとめて選びたい人に向いています。2画面用の長身ポール45-509-224と追加用LXアーム98-130-224の組み合わせで、追加アームと長身ポールの互換性が明記されています。

約58cmのポールを使い、3台を個別に調整できることが魅力です。メイン画面を正面、資料や連絡用の画面を左右へ置けば、ウィンドウを頻繁に切り替えず作業しやすいデスクを作れます。

デュアル本体は40インチまで、1台3.2~10kg、総重量20kgまでです。クランプは厚さ66mmまで、グロメットは直径8~50mmの穴と厚さ76mmまでに対応します。ただし、3画面時の各許容荷重は確認できないため、購入前に構成全体の条件を確認してください。

2. ERGOTRON エルゴトロン HXトリプルモニターボウキット ホワイト/白 24インチ まで V…

対応するHXデスクまたはウォールモニターアームをすでに持ち、3台を横方向へまとめたい人向けです。単独で机へ固定する完成アームではなく、HXを3画面化するためのボウキットとして比較してください。

3台の位置関係をまとめやすく、監視画面や複数資料を横断して見る用途に適します。各画面は1.0~4.6kg、最大総重量13.8kgまでとされており、軽量なモニターをそろえた構成と相性がよい製品です。

商品タイトルは24インチ、詳細説明は26インチまでとなっており、サイズ表記が一致していません。VESAは75×75mmと100×100mmに対応しますが、使用するHXの型式を含め、画面寸法と荷重を購入前に確認してください。

3. ERGOTRON エルゴトロン LX Pro モニターアーム 長身ポール 白 34インチまで対応…

LX Proを基礎に、まず1画面から始めて将来3画面へ増設したい人に適します。本商品だけでは1画面用ですが、別売アクセサリによって最大4台へ拡張できるため、段階的な環境づくりの候補になります。

30cmの長身ポール、180度と360度を切り替えられるローテーションストップ、テンションインジケーターを備えています。壁際でアームが背面へ回り込みにくくしたい場合や、調整状態を確認しながら設置したい場合に便利です。

対応範囲は34インチまで、1.8~10kg、VESA 75×75mmと100×100mm、クランプ対応天板は10~60mmです。グロメットは別売であり、3画面化に必要なアクセサリの型式、数量、拡張時の荷重条件は別途確認が必要です。

4. ERGOTRON エルゴトロン DS100 モニタースタンド デスクスタンド トリプル 横型 3画…

3台を頻繁に動かすより、横一列へ安定して固定したい人に向く自立型スタンドです。LXやHXのような独立アーム構成とは異なり、設置位置を決めて使う小型モニター中心の環境で比較しやすい製品です。

21インチまでのモニターを3台並べられ、各14kg、総重量42.2kgまでに対応します。スタンド本体を机に置く方式なので、クランプを掛けにくい天板でも候補になります。

各モニターの幅は51cmまでで、VESAは75×75mmと100×100mmに対応します。本体重量は約6.8kgです。設置面積を確保できるか確認し、固定を強化したい場合は別売グロメットマウントの穴径10~76mm、天板厚82mmまでという条件も照合してください。

5. エルゴトロン LX Pro モニターアーム デスクマウント デュアル 縦/横型 2画面 ホワイト…

机の穴を利用してLX Proの2画面環境を作り、アクセサリ追加で3画面へ広げたい人に向いています。本体は2画面用で、3画面の完成セットではありませんが、3台または4台への拡張が可能とされています。

2台を横並びにも縦並びにもでき、それぞれを動かせます。中央の作業画面と補助画面を近づけ、将来もう1台を加えるようなデスク計画なら、最初の2画面から使い始められます。

クランプではなくグロメット専用です。厚さ57mmまで、直径10~50mmの穴へ設置できます。3.6~20kgという表記は2画面構成全体の条件として確認し、3画面化に必要なアクセサリと拡張後の荷重条件も購入前に照合してください。

6. エルゴトロン LX Pro モニターアーム拡張キット ブラック 黒 98-734-292

対応するLX Proアームを所有し、既存環境を3画面へ拡張したい人のためのキットです。単独では使用できず、互換性のあるLX Proベース製品と組み合わせることが前提になります。

追加アームは34インチ、1.8~10kgの範囲に対応します。画面ごとに位置を調整できる構成へ発展させれば、中央で制作作業を行いながら左右へ資料とプレビューを表示しやすくなります。

従来のLXモニターアームシリーズとは互換性がありません。また、3台または4台を設置する場合は、別売のLX Proラージベース98-727-292との組み合わせが必要です。手持ち製品の名称だけでなく、互換対象を確認してください。

7. ERGOTRON エルゴトロン HX モニターアーム 黒 湾曲モニター対応 49インチまで対応 1…

HXをベースにして、別売トリプルキットで3画面構成を組みたい人向けです。本商品単体は大型スクリーン1台用であり、これだけを購入しても3台は取り付けられません。

単画面では最大49インチ、20~42ポンドに対応し、クランプとグロメットの取付部品を含みます。まず大型1画面で利用し、用途の変化に応じて画面構成を見直したい場合に検討できます。

3画面化には、説明上でトリプルモニターキット98-009-026が必要です。ただし、トリプル構成時の各モニターのサイズと荷重条件は確認できません。単画面時の49インチ対応を3台へ適用できるとは考えず、キット側の条件を照合してください。

8. ERGOTRON エルゴトロン LX モニターアーム デュアル 2画面 縦横型 長身ポール ブラッ…

まず2画面で運用し、追加アクセサリを自分で選んで3画面化したい人に合います。1番のセットと同じ型式のデュアル長身ポールを含むベース単体であり、追加アームは付属しません。

58cmのポールに2本のLXアームを備え、横並びと縦積みに対応します。各画面を独立して上下、左右、チルト、回転できるため、作業内容に合わせて配置を変更したいデスクで活用できます。

13~40インチ、各3.2~10kg、VESA 75×75mmと100×100mmに対応します。クランプとグロメットが付属し、天板厚は10~66mmです。3台目を追加する際は、対応アクセサリと拡張後の荷重条件を確認してください。

9. Ergounion モニターアーム 4画面 液晶ディスプレイアーム PCアーム モニターマウント…

この商品はエルゴトロン製の3画面アームではなく、Ergounion製の4画面用比較候補です。3画面構成と、将来4台まで使う一体型構成のどちらが用途に合うかを比較するために役立ちます。

13~40インチの平面または曲面モニターに対応し、各3.2~11.3kgを支える仕様です。メカニカルスプリング式で、余ったデスク面を作業や入力機器へ使いたい人に適します。

VESAは75×75mmと100×100mmです。クランプは厚さ1~6cm、グロメットは厚さ5.7cm未満の机に対応します。必要な画面数が3台で足りるか、4本のアームを無理なく収められる奥行きがあるかも確認してください。

10. WORLDLIFT モニターアーム 3画面 20~32インチ対応 水平調整 VESAスライド式 各…

この商品はエルゴトロン製ではなく、WORLDLIFT製の3画面一体型アームです。エルゴトロンの拡張式構成に対し、3台の高さをそろえやすい横一列型の条件を比較したい人に向いています。

20~32インチ、各2~10kgのモニター3台に対応し、VESAマウントを40mmの範囲で微調整できます。異なる画面を並べたときのわずかな高さのずれを整え、横断して見やすい作業面を作れます。

VESAは75×75mmと100×100mmです。クランプは厚さ10~80mm、グロメットは10~45mmの天板に対応します。ポール高は439mmで、頻繁な位置変更より固定運用向けとされるため、必要な可動性も比べてください。

Ray
Ray
購入ボタンを押す前に、3台分の本体重量とVESA寸法をメモすると適合確認がスムーズです。

エルゴトロンの3画面構成は必要部品まで確認して選ぼう

エルゴトロンの3画面構成は必要部品まで確認して選ぼう

3画面環境を最短で組みたいなら、LXデュアル長身ポールと追加用LXアームのセットが分かりやすい選択です。すでに対応HXを使っているならトリプルボウキット、LX Proを使っているなら専用拡張キットというように、手持ちのシリーズを基準に選びましょう。

小型画面を固定して横一列に置くならDS100、画面を個別に動かしたいならLX系が比較しやすくなります。他社製一体型は価格だけで判断せず、可動方法、天板条件、必要画面数をエルゴトロン構成と比べることが大切です。

最後に、各モニターの重量、VESA規格、画面幅、天板の厚さと裏側の形状を確認してください。条件を満たす構成を選べば、中央の作業に集中しながら左右へ資料や連絡画面を常時表示でき、ウィンドウを探す時間の少ない快適なデスクへ近づけます。